作品について     「これは一体なんですか?」とよく尋ねられます、答えは単純に写真です。ただ撮ったものをそのまま見せている訳ではありません、簡単に言うと複写しています。つまりプリントしたものを再度撮影してプリントしてるのです。その作業のなかで最終的に目指す質感をだすために手を加えます。切る貼るなどの作業もここで行います。薬品や現像液の液温度など別に特殊なものはありません、ただこの作業行為は普通ではないと思います。技術的にはただの写真ですがこれがいわゆるそうであるかは違うというのが正解でしょう。
 
         

主なカメラ

 僕にとって撮り込んだ映像はなまものでいろいろなことが入りすぎています。例えば空を見上げてシャッターを切る、そこに写るのは電線や建物の間から少し見ることの出来た空で画面にあるのは幾つもの関係。これをイメージのかたちにするためにこのようなことをしている気がします。ただこれがこだわりの方程式ではありません、ある種の憧れとしてシャッターを切った瞬間に全てが完成されることがあってもかまいません。
         
大きい用、小さい用の引き延ばし機
  はっきりしているのは僕は世間で言う写真家やカメラマンではないことです。最近は間の行程にPCが入り撮影もデジタルカメラを使っています、これは何よりも経済的であることとスピードの問題です。
   
元の写真
 

 フィルムであることが生理的にとても大切な気がしています。これは何よりもシャッターを切ろうとする衝動はカメラという黒い箱の中でフィルムに塗られた乳剤が化学的に反応するからで、そのことが目の前にある光景を閉じ込めていると納得できるからです。(そういってもやらなくなった)
 ただその気持ちは作品をつくる重要なコンセプト`きっかけ`であることは間違いありません。

               
 

rose
1998

 
 

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